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保安検査員は空港で活躍できる仕事|肉体労働なブラック企業での勤務

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空港での荷物チェックやボディチェックをする保安検査員の仕事です。

デリケートな仕事のため精神的・肉体的疲労はとても大きいですが、責任のある仕事です。

あまり知られることのない職業なので、気になる方はぜひご覧ください。

保安検査員の仕事とは?

以前勤めていた保安検査員の仕事についてご紹介します。

保安検査員とは

主に空港に搭乗する方々の手荷物検査やボディチェックをする職業

その他現金輸送や施設警備をする人も同じ会社に所属していました。
警備の面で言うならばかなり大手だと思います。

 

保安検査員の面接内容

面接内容

  • 作文
  • 一般常識
  • 面談

作文

テーマは「社会人と学生の違い」

一般常識

普通に学校に通っていれば大方の問題は答えれるくらいで、中には難しい問題もありました。

面談

2人の面接官と雑談のようなあまり硬くないおしゃべりのようなものでした。
一緒に受けた人で覚えている限りは落ちている人はいなかったように思います。

自分のように早期で辞めてしまう人が多いため、かなり多くの人数を採用しているのかなと思いました。 
下手なことをしなければ誰でも受かると思います。

 

保安検査員の仕事内容

実際の仕事内容

ANA、JALをはじめ様々な航空会社と提携し、旅客のカバンやスーツケースをX線という検査機に通し、目視で不審物や持ち込みできない物がないかをチェックする。

チケットもこちらで日時や航空会社などをチェックしていました。

ポケットに携帯を入れている人、厚底の靴やゴツめのベルトをしている人は、ゲートの検査機がピーと反応するので検査対象となりボディチェックが行われます。

ハサミも留め具から6cm以上は持ち込みができない、カッターは持ち込みできないなど細かな決まりがあり、その場で破棄かどうしても捨てられない方には希望の場所へ郵送というシステムでした。

 

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保安検査員は精神的にも肉体的にも疲れる仕事

急いでいる人に怒鳴られることも多くなかなか価値を見出せない仕事ではありました。

ANAの職員は特に保安検査員を見下している傾向があり、鼻が高い様子でした。

 

外国人の荷物など重たい物が多く、その上スカートにヒールでの勤務なので、女性にとってはかなりの肉体労働であると言えます。

仕事柄空港なので芸能人を見ることが多く、心の中で舞い上がっていました。

唯一の楽しみと言ったらその芸能人を近くで見れると言うことだったかもしれません。

 


保安検査員として働き出した時のこと

国内線と国際線に分かれていましたが200人以上はいました。

5人1組の班で行動し、班長と副班長が中心になって活動します。

男女比は同じくらいです。そのため会社内で恋愛をする人が多く同じ職場同士で結婚している人も多くいましたが、不倫関係にある人もいたので同じ会社同士は怖いなと思いました。

 

入社の同期は30人程度いて、高卒で入社しましたが同期には大卒の人も多く不思議な感じだったのを覚えています。

バイトは今までしてきましたが就職をしたのはもちろん初めてだったので緊張していました。

 

節約生活の日々

一人暮らしを始めたら自炊をして...など想像を膨らませていましたが実際はそんな元気もなく近くのスーパーで安くなったお惣菜を食べていました。

一人暮らしでお風呂に入るたびにも、シャワーの水をチョロチョロ出したり電気は暗い中で生活したり、何もかもが初めてだったので極度の節約に励んでいました。

何より家族と離れたのが一番の打撃であり毎日が不安で、これからうまくやっていけるのかと思っていました。

 

 

長時間労働・休日出勤のオンパレード

研修は座学や実際に実践してみたりとみっちりで1〜2週間程度あった気がします。

研修を終え、初めて一緒に会社で働く人に会った時に違和感を感じました。

 

自分のように若い世代の者か目上のいわゆるおじさんのどちらかだったのですが、一緒に働くにつれて、ほとんどの人が特にやりがいもなく転職するのがめんどくさいという理由で在職しており、辞めたいと口々に言っていることを知りました。

自分が入社したタイミングがちょうど入れ替わりの時で、その時点で辞める人がかなり多くいました。

その時ひしひしとブラック企業かもしれないと言うことを感じ始めました。

 

おかしな出勤形態と休日制度

基本4勤1休なのですが、1日目は少し遅めの9〜11時の間からラストの10時くらいまで。

2日目は8時くらいから同じくラストまで...とどんどん出勤時間と退勤がずれていくのですが3、4日目は朝の4時には起きて準備をし、歩いて空港へ向かい、5時半には上番でした。

 

そして夜の7時までの勤務がざらで、家には寝に帰るだけで充実は全くしていませんでした。

足はヒールで痛くなり、感謝される仕事ではないのでクレームなども日常茶飯事。身も心もボロボロでした。

 

有休も使えず振り出振り休というよくわからない制度があり、自分が休みたい日に休日の人と自分の本来の休日を交換し、謎の14連勤を仕方なくせざるを得ませんでした。

冠婚葬祭であっても許されず、普通では考えられません。

 

人間関係問題

幹部の人は、好き嫌いが多くお気に入りの子に対しては優しく接し、そうではない人にはまるで空気のように扱う会社でした。

学校の延長線上のようなところもあり、噂好きな人が多く良い年をした大人がヒソヒソと楽しそうに噂話をしていました。

あることないこと噂され、翌日になるとほぼ全員が知っているという状況です。

 

周りからは早く辞めたらと言われることも多く、自分自身もいつ辞めようかなということを常に考えていました。

他の人に自分の会社を言うことで改めてブラックであると言う認識を自分自身で感じていました。

このようにあまりいい上司はいませんでしたが、何人か深い話や相談ができる上司がいました。狭く深くな人間関係を築いていました。 

 

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ブラック勤務で身体にも影響が

保安検査員は手をよく使う仕事なので、段々手の皮が厚くなり普通に生活していても手袋を一枚はめているかのようなゴツゴツした感じになりました。

ハンドクリームだけじゃ賄えずかなり乾燥してしまいます。

足もヒールだったので靴ずれがあり外反母趾が発生しました。

睡眠時間もうまく取れずレッドブルなどのエナジードリンクでなんとか乗り切るという日々です。

 

常に眠たかったので休憩時間に仮眠をとったり、休憩室は仕事の疲労からか寝ている人が多かったです。

この会社で特にやりたいことや目標もなかったのでモチベーションが何もなく苦痛でした。

 

プライベートの生活

疲れている体を休めるために一日家にこもり、夜ごろにスーパーやゴミ出しに行くだけに外出するか、一日外に遊びに出て美容院に行ったりカフェで過ごしたりと現実逃避するかのどちらかでした。

基本的に仕事の日は太陽を見ることがなく、外が暗いうちに出勤し星が出ているときに帰宅するという生活だったので休日の日に太陽を見ると温かい気持ちになります。

二連休はなかったので1日の休みがとても貴重でした。

 

保安検査員の給与面について

保安検査員の給料

  • 16〜22万(繁忙期により異なる)
  • 賞与2回(約1ヶ月ずつ)

高卒にしてはいい方かもしれませんがあの過重労働を考えるともっと高くてもいいように思います。

残業時間も月にかなりの時間働いていました。

 

また20歳ほど違う人と賞与があまりかわらないことに驚きました。

でも休日はあまりお金を使うことがないので割とたまります。

 

精神的にきつい仕事ですね。せめて給与面はもう少し満足いくものであってほしいところですが…。

 

特別な業種であまり体験している人がいないので、話のネタになったり自分の人生の経験値としては良かったですが、かなり過酷だったのでまた戻れるなら他の会社に就職すると思います。

 

 

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